2023年3月4日
スポーツ障害「ハムストリングス肉離れ」についてです
スポーツの怪我で「肉離れ」という言葉はみなさん聞いたことあるかと思います。
陸上競技での肉離れは
「ハムストリングス」と呼ばれる箇所に多く発生します。
ハムストリングスとは、大腿二頭筋・半腱様筋・半膜様筋の3つを総称した筋肉の名前です。
特にこの大腿二頭筋において肉離れが多く起こります。
このようにスプリント中に膝を伸ばしたまま接地して、上半身が前向きに倒れる力や骨盤が回転する力が加わりハムストリングスに強い負荷がかかり(遠心性収縮)肉離れが起こります。
このような受傷はスプリントタイプの受傷と言われています。
また、滑ったときや外力が加わって急激にストレッチされたことにより肉離れを起こす
ストレッチングタイプと呼ばれる発生機序もあります。
通常の組織の重症度分類は1度:微細損傷、2度:部分断裂、3度:完全断裂といった分類がされますが、
ハムストリングスの肉離れはこのように受傷した部位によって重症度がある程度分類されます。
部位と損傷度が関係しているという点と、
損傷部位で分けたほうが復帰までにかかる期間の予測として有用であるためです。
大腿二頭筋の肉離れから競技復帰までの目安がこちらとなります。
いずれの場合でもリハビリテーションが重要です。
REmoveでも受傷後の方には病院のリハビリテーションのような指導を行っています。
具体的な内容としていくつか挙げるとこのようになります。
滑走不全は見落とされることも多いですが、
これの解消も重要な要素だと思っています。
「ノルディックハムストリングス」というトレーニングは
ハムストリングス肉離れの予防効果があるとされています。
ただし、負荷が強いので
受傷後の場合は徐々に負荷をかけていくことも重要です。
また、大殿筋のトレーニングとして
「ヒップエクステンション」なども効果的だとされています。
「肉離れかな?」と感じたらまずは病院へ!
その後の対処が再発にも関わってきますので
機能の回復、再発予防をしっかりとやっていきましょう!